応答力
上司から質問を受けて答えたにも関わらず、「質問に答えていない」と注意された事はないでしょうか。
注意された理由は上司の期待した返事をしなかったからです。
良い回答をするためには、相手の質問を論理的に分析して相手の考えを理解する事が必要です。
そうする事で相手の質問の背景が解れば、最適な回答ができるはずです。
悪い回答をしている時は相手への理解が足りない、または相手を無視して自分の言いたい事を言っている状態かもしれません。
しかしながら、自分がどんなに気を付けても質問者が論理的で無かったり、自分の実力不足で質問が理解できず、良い回答ができない場合があると思います。
答えづらい質問が来た時は、無理に良い答えをしようとせず、聞かれた事にだけ忠実に答えるのが良いのではないでしょうか。
論理的と感情的の違い
論理的は筋道を立てて考える事。
感情的は感情を重視して考える事。
よく論理的と感情的という言葉は対極として扱われますが、感情的な訴えにも論理はあると思いますので、深堀りしてみようと思います。
感情とは脳が作り出すもので、体調や経験から咄嗟の判断します。
直感と言い換える事ができると思います。
お腹が空いたからご飯を食べるというように行動の起点は感情です。
このタイミングでご飯を食べるのか、食事の時間まで待つのかは論理的判断の範疇です。
つまり、感情は行動の起点であり、論理的思考の前提条件になります。
論理的思考の課題発見の段階では、自分以外の視点も加えて多面的に考えて課題を抽出しますが、自分の視点というのが直感ではないでしょうか。
感情的な意見というのは自分勝手な意見なのかもしれません。
せめて、なぜ自分がその答えに辿り着いたのかだけでも説明すれば、状況は変わるかもしれません。
直感には人生経験が詰まっていますので基本的には正しいはずです。
相手に当事者意識を持ってもらうには
当事者意識とは、自分の事として責任感を持って取り組む姿勢を言います。
では、当事者意識が無い人はどんな事を考えているのでしょうか。
案件に対して責任を負いたくないのだと考えられます。
失敗してリスクを背負うくらいなら何もしない方が良いと思っているのでしょう。
慎重な性格の表れかもしれません。
しかし成功してもリターンはありません。
当事者意識が無い人でも絶対に勝てる勝負ならするではないでしょうか。
元々当事者意識がある人は、どんなに難しい案件でも勝算があると考えているのでしょう。
または、たとえ負けても戦わないよりは得だと打算があるのかもしれません。
勝算が少ないと思われる案件に対して、勝ち方を教えてやらせるのが正しい仕事の振り方なのではないでしょうか。
問題解決力
問題解決力の本を読んでみました。
問題解決力とは、問題発見から対策決定まで能力を指すようです。
- 問題発見
- 何が原因か仮説を立てる
仮説立証のための情報収集
仮説から対策立案
全体状況から対策に調整を加える
対策決定
問題発見(=1)と以前調べた課題発見では定義に差があるようです。
問題とは起きている(これから起こる)出来事全てを指します。
それぞれの問題に対して解決策を考えるという事ですので、緊急時の考え方なのかと思いました。
問題の本質が課題ですので、複数の問題から課題を抽出し解決策を考えるのが平時のやり方だと思います。
この本では問題のリスク(重要度・緊急度)も気にするようにと書かれています。
以前調べた課題発見では前提条件の強いもの(根本的)に関連した課題を優先対応すべきと決めていましたが、これが重要度にあたります。
緊急度という視点が加わる事で、重要な課題を含んだ問題の中から更に優先順位を決める事ができます。
対策立案(=2)の過程において、情報収集では定性情報を仕入れる事や情報に抜け漏れがないか、仮説の根拠を確かめる等、論理思考について書かれていました。
問題解決力というよりも問題解決の優先順位について学びがありました。
実践では、そこそこ重要で緊急度が非常に高い事からやっていけば良いとわかりました。
なぜ時間の見積もりが甘くなるのか
残念な事に、私は時間の見積もりが甘いとよく言われます。
どうしたら直せるのか考えてみました。
時間を見積もるとは未来を予測するという事です。
因果関係によって予測できる事もあると思いますが、全てを言い当てる事はできないでしょう。
つまり、見積もりは正確にできないはずなのです。
慣れた事であれば精度高く見積もれる場合もあるかもしれません。
あらかじめ多めに見積もっておくことで辻褄を合わせる事はできるかもしれません。
これらを組み合わせる事が解決策ではないでしょうか。
見積もりの段階で正確に予測できる事(近い未来)と不正確な事(遠い未来)に分けます。
近い未来の分は普通に見積もり、遠い未来の分は最良と最悪の2パターンを考える事で幅のある見積もりが作れます。
今までは1パターンしか見積もっていなかったので、最良のパターンで見積もって実際には足りないといった状態でした。
計画性がないわけでも実行力がないわけでもなく、抱える必要の無い未来の責任を取ろうとする事が見積もりを甘くする原因でした。
進取の気性
進取の気性とは、自ら進んで取り組む性格という意味です。
『自ら進む』という所から自発的な印象を持ちます。
なぜ『自ら進む』のか、といった点で使命感や責任感が読み取れます。
進取の気性の原動力は何でしょうか。
内的要因ならば、楽しさや充実感でしょうか。
外的要因ならば、守りたいモノがあるのでしょうか。
進取の気性を発揮する理由や場面は人それぞれでしょうが、自分の思い通りにしたい事があるなら率先垂範って事ですね。
新しい発想
新しい発想を生み出す方法について考えてみました。
新しい発想という言葉は、『新しい発想で課題解決した』といった形で使います。
つまり、新しい発想=課題解決策なのです。
ある出来事に対して、誰の視点で捉えるかで課題は変わってきます。
今までにない視点で課題発見し、解決した時にそれは新しい発想と呼ばれます。
世の中には既に解決されている課題もあり、似た課題を参考にし、似た解決策を当てはめる事も可能です。
これも新しい発想です。
パズルのように課題解決策のピースを埋める事で、他のピースも埋めていく事ができる気がします。
なぜならば全ての出来事には因果関係があるからです。