巻き込み力
巻き込み力とは、自分だけで成果を上げるのではなく仲間の協力を得て大きな成果を上げるための力です。
結論から言うと、ネット上から参考となる情報を見つける事はできませんでした。
しかしながら私の経験に基づいて考えてみたいと思います。
巻き込み力には仲間を集める、仲間の力を借りるの2ステップあると思います。
- 仲間を集める
仲間とは同じ目的を持った信頼できる人だと思います。
職場では皆大体同じ目標を持っていますので、信頼できるかが仲間になる条件です。
信頼とは、本音でぶつかりあってお互いの考え方を理解し合う事で獲得できると私は思っています。
まずは自分が素直になって本音で仕事をし、同僚の本音も聞き出していくことで仲間になれるのではないでしょうか。
- 仲間の力を借りる
仲間の置かれた環境、特徴、目標がわかれば、仲間の立場に立って物事を考える事ができます。
力を借りる際には、貸す側の時間を奪っている責任を持つべきです。
ただで力を借りる事はできませんので、一緒に案件に取り組む事でお互いの課題が解決したり、ギブアンドテイクで次回は力を貸すといった形になると思います。
繰り返しになりますが、信頼関係があるからこそ仲間から力が借りられるのです。
私の経験談ですか、一方的に仕事を振ってくる同僚がいまして、いつも不快な思いをしています。(大体は理由を付けて断りますが…)
一方、困っている時に助けてくれる同僚には、逆に私が仕事を手伝う事もあり良い関係が築けています。
全体最適の観点から、どんな案件でも仲間がいたほうが成果は上がります。
どうしても案件の適任者がいない場合、責任者に仕事を振ってください。
責任者には大きな成果を上げる責任があります。
メモの魔力、整理術、東大ノート
私はしっくりくるメモの取り方がわかりませんでした。
メモを取っても、どこに書いたか忘れて探したり、書いた事自体忘れたり、複数のメモを整理する作業が発生したり、効率的に使う方法が見いだせていませんでした。
整理術の本を読んで気付いたのが、整理よりも整流化が大事だという事です。
メモで例えると、書く内容によってどこに書くかをルール化すれば忘れたり、後で整理する必要はありません。
メモの魔力を読んでわかったのは、メモには備忘録と知的生産の2種類があるという事です。
つまり、メモ帳を2個用意すれば良いのです。
私にとってこの日記は知的生産メモになっています。
日頃気になった事を備忘録メモに書いておいて、後でそれを調べて日記に書き起こす形です。
それ以外の備忘録メモはそのままToDoリストになります。
会議で取るメモは東大ノートを参考になります。
東大生のノートの取り方で重視されるのは再現性らしく、後でノートを見た時に授業風景を再現できるように書くそうです。
黒板を写すのではなく、先生の話を論理的にまとめ、合間の小話も授業の一部として記録します。
会議も同じで、論理的にまとめつつも出席者それぞれの意見だったり様子を書き記すことで、決定した事柄だけでなく出席者の納得度やスタンスも後から知ることができます。
強みと弱み
強みを活かして弱みを克服するにはどうすれば良いでしょうか。
前提として自分はどのような環境にいて、どのような特徴があるのかから考え始めると良いと思います。
特徴とは強み・弱みの根本的な要素です。
一般的に良いとさせている事(=一般的なあるべき姿)に対して、根本的な要素が周囲の平均より上か下かによって強みか弱みか決まります。
あるべき姿に対して、自分の特徴を活かしながら課題解決していけば強みを活かして弱みを克服する事ができると思います。
特徴を増やす事は自分高める事に繋がります。
- 自分の特徴が際立つ場所に身を置けば、相対的に自分を高める事ができます。
- 単純に努力をして特徴を増やすのも手です。
努力で特徴を増やす際に気を付けたいのは、既にある特徴と相性の良いものを獲得していく事です。
そうする事で唯一無二の存在になれると思います。
生産性向上
生産性向上とは、最小の資源で成果を最大化することらしいです。
- 資源とは材料や費用だけでなく人間が働く時間や知恵などを指します。
- 資源の最小化は個人や小規模のグループの範囲で効率化をして成し得るものです。
- 成果の最大化は仕組みを見直し、効果的に資源を使って成果を高める施策です。
これらの事は部分最適と全体最適と言い換えて表現される事もあります。
ところで、なぜ生産性を向上させるという話が出てくるのかというと、前提となる環境が刻一刻と変化していくからだと私は考えます。
前提が変われば自分たちのあるべき姿も変わり、課題やその解決策も変わってくるためゼロベースで行動を見直す必要があります。
原点に立ち戻って行動を見直し、最新ツールを活用して効率化し、生産性を向上させましょう。
完璧主義と最善主義
私は最近本を読んで、あるべき姿(理想)と現状のギャップを埋めるべく課題解決をしていくという事は理解できました。
次の疑問として、複数ある課題の複数のやるべき事をどの順番でやれば良いのかについて調べ始めました。
まず初めに気になったキーワードは完璧主義と最善主義です。
完璧主義(=理想主義):100点を目指す考え方
最善主義(=現実主義):制約の中でできるだけ高い点を目指す考え方
前述のあるべき姿への取り組み方としてはどちらが正しいでしょうか。
完璧主義と最善主義の違いは制約の有無です。
例えば時間に制約があった場合、完成度よりも時間内で終わらせる事が優先されるでしょう。
このように考えてしまうと現実的なやり方が正しい気がしてしまいますが、制約も加味して計画していれば理想を貫けたはずです。
課題の解決策は前提に配慮して考えます。
つまり前提の優先度でやるべき事の優先順位が決められるのです。
演繹法の考え方では、前提にはその前提があるといった形で前提は連続しており、根源的な前提の方が影響力が大きいです。
話をまとめますと、
- あるべき姿(=なりたい姿)を目指す際の指針として前提があり、それに配慮してやるべき事(=課題の解決策)を設定する。
- やるべき事の背景にはどの前提があるのか把握し、刻一刻と変わる前提によって複数のやるべき事の優先順位が入れ替わる。
- 根源的な前提の方が優先順位が高い。
- 枝葉(末端に近い)前提を根拠とするやるべき事は順位が動きやすい。
完璧主義とか最善主義とかは小手指の話で、今やっている事の背景に何があるのかを知っておく事が大事だとわかりました。
東大作文
論文を書く機会ができたため、東大作文という本を読んで書き方を学びました。
まず筆者は作者と読者の双方向コミュニケーションを意識するようにと言っています。
この文章はどんな人が読むのか(読んでほしいのか)、自分と読者の関係性はどうかによって論じ方も変わるからです。
当たり前の事ですか、テーマに沿って何となく書き始めるのではなく、最後に何を主張したいのかを考えてから書いた方が良いそうです。
私は中身を充実させる事に意識が向きがちなので、気を付けたいと思いました。
中身については、一般的に知られている事を改めて論じても読者の興味が湧かないので作者しか知らない事・感じた事がない事を書かないと読んでもらえません。
始めは主張に隙を作っておき、後から論理的に正しさの証明、対案が無い事、弱点が無い事を説明すると読書が引き込まれるそうです。
最終的に相手に行動変異を起こさせるように説得する事が目標です。
私にとっては論文の目指すべき形がわかって、大きな収穫でした。
東大読書と速読術
読書とは筆者との対話だと仮定するとしっくりきます。
東大読書では、どんな内容か予測してから読み始め、各章毎に内容を整理し、同じカテゴリの本と読み比べる事を推奨しています。
人との会話も同じロジックです。
速読術の本では、速読も遅読も目的次第だと言っています。
速読というのは俯瞰で全体を見て読みたい所だけ読むというもので、自分のペースで人に質問するようなものです。
余計な話を聞く必要はありません。
遅読は著者のペースで一方的に話を聞くようなものですので、会話を楽しむ感じでしょうか。